「今この瞬間」を体で感じる

「今この瞬間」が真実であることを理解するためには、頭で考えるのではなく、体で感じることが大切です。


体の細胞ひとつひとつが強烈に「今」を感じはじめると、体全体からエネルギーが溢れ出し、人生のあらゆる瞬間が喜びそのものとして感じられるようになります。
それは、人生で最も素晴らしい体験と言えるでしょう。

 

その時こそ、私たちは本当の意味で――「時間という幻想」から解放されているのではないでしょうか。
過去や未来にとらわれなくなると、私たちは「自分とはこういう存在だ」という思い込みを手放し、
また、目的達成という未来への執着からも自由になります。

 

普段の私たちは、深い眠りの中にいるような状態です。
目を覚まそうとしても、「エゴ」はそれを許さず、眠りの世界へと引き戻そうとします。

 

けれども、「今この瞬間」を体で感じる体験は、
「いない状態」――つまり、自己ストーリーを生きている状態をはっきりと気づかせてくれます。

 

なぜなら、過去と未来に縛られているときの感覚は、たいていの場合、重く、ネガティブだからです。

そのコントラストを通して、
「今この瞬間に生きている自分」と「そうでない自分」との違いが明確になっていきます。

 

それが、困難に思える“目覚め”のプロセスを、より容易にしてくれるのです。

そしてその体験は、「今この瞬間」のすばらしさと貴重さを、さらに深く理解する機会にもなるでしょう。

 

やがて私たちは気づきます。
無意識的に――自己ストーリーを生きるよりも、
「今この瞬間」に目覚めて生きるほうが、
どれほど心地よく、どれほど有意義であるかということを。