まず自分を大切にすること ― 本当の癒しは「今この瞬間」から始まる

人に対して、やさしさや思いやりを持つことは、とても大切なことです。

けれども、それと同じくらい、
いえ、それ以上に大切なのは、
自分自身に対してやさしさや思いやり、つまり愛を向けることではないでしょうか。

 

何よりも優先すべきなのは、自分自身です。
特に、自分の心を大切にすることです。

これは、自分の人生を歩んでいくうえで、
またスピリチュアルな側面においても、
とても重要なことだと思います。

 

本当の意味で、
他人に対して愛や共感、やさしさや思いやりを持つためにも、
まず自分自身を大切にすることが必要なのです。

もしかすると、
救うべきなのは他人ではなく、
まず自分自身なのかもしれません。

 

自分を大切にするようになると、
心は少しずつ安定し、強くなっていきます。

すると、人の評価がそれほど気にならなくなり、
人に合わせすぎたり、相手を優先しすぎたりすることも減っていきます。

人への依存も少なくなり、
少しずつ、自分に対する信頼や自信が育っていきます。

そうなると、他人があなたの心の境界線に
無理に踏み込もうとすることも少なくなっていくでしょう。

 

以前の私は、
自分よりも両親や周囲の人を優先して生きていたように思います。

自分の気持ちや心を大切にすることに、
どこか罪悪感のようなものがあったのかもしれません。

しかし、その生き方は、
知らないうちに自分自身をすり減らし、
多くのストレスを抱えることにつながっていました。

そしていつのまにか、
「自分は何をしたいのか」
「どう生きればいいのか」
それさえわからなくなっていたのです。

 

しかし、
自分を大切にすること、愛することの意味
少しずつわかってくると、

人に対しても、
より自然な愛や共感、やさしさ、そして健全な距離感を
持てるようになってきます。

それは、
自分らしさや、生きやすさへとつながっていくのです。

 

けれども、ここで一つ大切なことがあります。

それは、
幼い頃の満たされない思いが、自分を愛することを妨げている場合があるということです。

 

幼い頃、両親などから
無条件の愛やありのままの受け入れを十分に感じられなかった人は、

大人になってからも心の奥に、

・私は価値がないのではないか
・私は受け入れられていないのではないか
・何かが足りない
・私は十分ではない
・私は愛されていないのではないか

そのような思いが
静かに根づいてしまうことがあります。

 

もし、その思い込みが
自分を愛せない原因だとしたらどうでしょうか。

まず大切なのは、
無意識のうちに心の中に作られた

「満たされない思い」や
そこから生まれた信念に
気づくことなのだと思います。

そのために、とても助けになるのが
「今この瞬間」に意識を向けることです。

 

「今この瞬間」に静かに意識を向けていくと、
それまで気づかなかった意識の領域が開かれていきます。

すると、自分のマインド――
信念や観念、思い込み、エゴの働きにも、
自然と気づきが生まれてきます。

私自身は、
この方法がもっとも自然で、無理のないやり方ではないかと感じています。

 

なぜなら、
自分の意識を無理に観察しようとしたり、
自分の間違いを正そうとすると、
そこには必ずエゴの働きが関わってしまうからです。

だからこそ、
すべてを「今この瞬間」に委ねていく。

その静かなあり方の中で、
本当の癒しと気づきが、自然に起こってくるのではないかと感じています。

 

そして気がつくと、
自分を大切にすること、愛することが、自然にできるようになっているのです。